2017年6月9日金曜日

銀山街道の雪解け後の今年度の初踏査(2017年6月1日)

銀山街道銀山峠付近の雪解け後の今年度の初踏査(2017年6月1日)を行いました。
峠道入り口のお手製の看板には、昨年作成されてた銀山街道のロゴが焼印されて、少しずつではあるが一般の方々の利用に向けて整備が進んでいます。

昨年同様にナラ枯れの影響による立ち枯れ、倒木が多く散見された。今年度は根こそぎ倒木する状況が増えている。
今回の踏査より先に行った束松峠での踏査でも、山林はナラ枯れの状況であったが束松周辺は一時期のナラ枯れのピークは過ぎ去ったように思われ、ミズナラの枯れた後にはモミジの仲間が中低木層に多く見られ、ミズナラ林から、いずれモミジを中心とした林に遷移していくように感じられました。

今回踏査の銀山峠付近は、まだそこまでの様子は感じられず、ミズナラの実生が多く次世代として見られるように感じました。現在のように放置していると、ミズナラの立ち枯れが増えるのか、束松付近のようにモミジの林に遷移するのか、まだわかりません。

いずれにしても、山道の管理(あるいは逆に、山林を管理するための山道)を考える時、その山林保全の意味、効率性や合理性から、道のルート左右10〜15メートルずつを道の管理対象とした施策とすることが必要に思います。



山道を整備して人の手が入った道と林の境界のところには、ヒメシャガが徐々に昨年より今年と広がっています。


銀山峠道入口付近と案内記名板

スギ林の林床にはミズナラの実生が多い

一昨年からの根こそぎ倒木した状況(ミズナラ)


立ち枯れしたミズナラも昨年より増えている
今年度の倒木状況

山道の整備によってヒメシャガの群落が拡大している
人の活動が在来の花の開花というかたちで景観に顕われる

踏査のようす