2010年11月10日水曜日

ゲンゲ

この時期田植え前の農地でみかける中国原産のマメ科の植物です。
花はミツバチの蜜源でもあるが、昔ほど田圃を赤紫に染める姿をみることはなくなったそうだ。僕の思い出は、ゲンゲよりもシロツメクサやムラサキツメクサが咲き乱れる風景の方が馴染みがある。小学校の時にバッタなどを田植え前の水田や草原の中でとって遊んだりした思い出がある。

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ゲンゲは中国原産で、水田の緑肥として栽培されていたが、化学肥料が普及してその姿を見かけなくなった。ゲンゲをはじめとするマメ科の植物は空中窒素を固定する。耕転して土中にすき込むことで、水田に窒素養分を貯え、稲の栽培に役立つのである。窒素肥料分は稲に吸収され窒素化合物として、つまりタンバク質として稲の全草の構成要素となる。高度成長期を通じて化学肥料が普及し、近代農業は窒素養分もこうした化学肥料で賄うようになった。窒素養分は、重要な要素ではあるが、窒素過多となると、タンバク質分の多い米となり、栄養化は高くなるものの、食味のあまり良くない米となってしまう。一般にタンバク質分が少ない米が美味いということらしい。

葉はマメ科の植物によく見られる楕円形の小葉が7~11枚程度からなる奇数羽状複葉。

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