2010年11月10日水曜日

朝市のために(脇町)

脇町ではじめた朝市では、それぞれがつくってきた農作物を売るだけでなく、色々な人たちが集まってきて、情報交換をしたり、新しいことが学べたりと、楽しんで参加できるようなものにしていきたいと考えている。それは僕がそう思っているだけではなく、参加している個人の農家の人たちもそう感じているようだ。

考えてみれば、農業というのは毎日9時から5時までが仕事、月曜日から金曜日が仕事、と決まっているわけではない。春夏秋冬があり、時期によって日の当たる時間も、気温も違う。晴れの日があり、雨の日があり、風の日がある。それを自分で決めるわけにも行かず、それを色々やりくりしながら、農作物をつくっている。

仕事も、家事も、農作業も、休みや団欒も一緒になって色々組み合わせて成り立っている。ここからここまでと割り切ってできるものでもない。だから、生産も消費も、すべてが旨く組み合わさって、心地よく生活できることが大切なのだ。

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朝市も、ただ売るだけ買うだけ、ではなくて、生活の行為として心地よくできることが大切だ。そうやって生活するために多少のお金も必要であるということに過ぎない。お金を稼ぐために、生活がつまらなくなってはいけないのだ。

経済的に成り立つことを勿論大切なので、真剣さもある。しかし、生きている事の大切さや、意味を失わないように、バランスを取りながら皆前向きにとりくんでいる。

写真は2月18日に、金垣さんのパン工房で、皆がつくった作物で、簡単な料理をつくり会食をしているところです。農業も都会で考えるよりはるかに近代化されてきています。良いこともありますが、コミュニティが薄れてきているところもあります。地域の現代生活にあった新しいコミュニティをつくっていったり、自分達の地域の環境を勉強出来る場が必要になっているように思えます。

そんななか、このように皆が楽しんでより集まってこれるような場や関係ができていく事はとても大切で貴重なことなのだと思います。

これまでにも、売り場に農作物を出す時の表示の仕方、お米の表示の仕方、新しい農作物の品種、自家採種についてなど、朝市の事前ミーティングを通して、話題に出たことを、食料事務所(現農政事務所)の職員や徳島県脇町農業改良普及センターの職員を招いて、勉強会などをしています。僕も会のスパーバイザーとして参加させてもらっています。考え方や企画を皆さんと一緒に考えて、まとめていくことが僕の役割です。集まっていらっしゃる皆さんから勉強させてもらう事も沢山あります。(2004.06.28記す)


後日、
朝市ではどんなものを売るのか、どうしたら良いものが提供できるのか、どうしたらもっと楽しくなるのか、皆で考えながらやっている。

バックアップしてくれている徳島県の農業改良普及センターの担当者が林さんから新しい方に変わった。近藤さん、多様化の時代、貿易自由化の時代によろしくお願いします(2004.07.06記す)。

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(2004年5月28日撮影)